ナースのお仕事的な看護師の日常

人生初の胃カメラ。看護師だから自己診断したくなるけど、そこはクリニックへ。スキルス性胃がんも気になるし。

人生初の胃カメラ

看護師って調子が悪いと自己診断しちゃう節があって、検査せずにすぐ薬を使ってしまう癖ってないですか?看護師のロキソニンや眠剤使用率って普通の人より高いと思うんですよね。調査結果があるわけではなく、あくまでも私調べですが…。
検査にも私の思う「看護師あるある」があって。採血は比較的すぐにやるものの、予約が必要な大きめの検査はなんとなく知ってる技師さんにやられるのは恥ずかしいとか、結果を知られたくないなどと思ってしまい受けづらい。かといって、せめて病院を休みの時ぐらいは病院と名のつくものに行きたくなくて、他院にすら行かない。ありませんか?
もちろん私も例外ではなく、病院で決められた健康診断以外はほとんどしたことがないです。ただ、私は持病があるので、主婦の間も2ヶ月おきには採血はしていたのですが。

そんな私ももう30代後半。それに、父をスキルス性胃がんで亡くしています。やっぱりそろそろ胃の検査は受けておきたいところ。年末にノロにかかってから胃の調子も悪くて、胃もたれやげっぷ、年始は胃痛もあったため、3ヶ月も放置しておいて今さら感はありますが、胃カメラを飲むことにしました。

消化器のクリニックに行き、父のことと症状を話すと、早速胃カメラの予約を取ってくれました。キャンセルが出たばかりということで、まさかの翌日。気持ちの準備は出来てないけど、しかたないです。まずは内視鏡の選択。そこのクリニックは消化器外科の先生がやっているということと、経鼻内視鏡があるということで決めました。もちろん経鼻希望です。患者さんの内視鏡の介助に何度かついたことがあるので、口から飲むのは恐ろしくて。

しかし、私の行った時期は経鼻内視鏡に大敵な季節…。そうです。花粉症です。私は秋の方が花粉症がすごいんですが、今年にかぎってなぜかスギの花粉症が大変なことに。予約を取りに行った日の朝から目が恐ろしく痒い上に、鼻水がだらだら。とはいえ、もう予約も取ってしまったし、先生からは花粉症でも意外にいけることが多いと聞いたので、とりあえず決行することになりました。

大きい検査は10年以上前に造影MRIを撮って以来。まぁその間に帝王切開は2回もしてるんですが…。緊張しつつ、「鼻が詰まりませんように!」と祈るような気持ちで眠りにつきました。

そして当日。鼻ががっつり詰まっています。もっと言っちゃうと、前日よりも詰まってます。「経鼻で無理だった場合、経口になることもあります。」という看護師さんの説明が頭をよぎりましたが、行くしかない!パパに次男君を預け、クリニックへ向かいました。

まずはガスコン内服(懐かしい!)、その後に鼻の血管収縮剤をシュっと入れられ、ちょっと置いてから今度はシリンジにチューブを繋いだものを鼻に入れながら、キシロカインを注入します。落ちてきた薬は飲んでいいんですが、苦いって言われたけど、すごく喉にしみて痛かったので、こんなんで本番は大丈夫なのか不安になってしまいました。鼻腔の通りを確かめたところ、左は入りにくそうなので、右でいくことに。

そして本番です。先生がやってきて、内視鏡を鼻から入れます。なんでしょうねー。例えるなら、よく製薬会社の人がくれる備品の一色ボールペンくらいの太さくらいかしら。
やっぱりね、花粉症の季節はお勧めしません。鼻が腫れてるから痛い!まぁ通ってしまえばいくらか大丈夫なんですけどね。でも通る時、鼻の奥がとにかく痛い!そして、喉を通る時、「オウェ!」と特大のえづきが!あと、経鼻は管が細いのでツバが普通に飲み込めちゃったんだけど、飲むと喉がすっごく痛い!(これは飲まなきゃいいだけのことだけど。)「経鼻は楽。」ってよく言うけど、どっちにしろ辛いわ!ただね、経鼻は検査中はしゃべれるのはすごく助かります。「痛い」ばっかり言っちゃったけど。

そんなこんなで、胃を見てもらって、ピロリはいなそうだけど、念のため組織をとって終了。なんとなく組織を取る時に内側に引っ張られる感覚があったんだけど、周りの人に聞いても誰もそんなの感じないっていうんですよねー。帝王切開で癒着してるとか?でも、痛みは特にありませんのでご安心を。

そんなわけで、色々心配していましたが特に大きな病気も見つからず、「食べすぎ」とのお言葉をいただいて、人生初の胃カメラは無事に終わりました。経鼻しかしていないけど、やっぱり経鼻の方が数倍楽だと思うわー(あれだけ文句言っておいて)。検査から遠のいているナースの皆さん、ご自分のためにも胃カメラやってみては?

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